
2025/04/18NEW
寄り道する家。
家事動線や生活動線などは、
短いほどラクで便利です。
行き止まりのない回遊動線にしたり、
キッ ...
家づくりにおいて匠の技と言うと、やはり大工の技ではないかと思います。
そこには「機械」に頼らない、「人」の経験と技術を重んじる世界があります。
もちろん数多くの道具を使いますが、それは電動工具のような消耗品ではなく、
日々手入れして一生使うもので、
道具を体に一部のように意のままに使いこなす『腕利き』であることが求められます。
また木を文字通り「適材適所」に活かすために、
色や木目はもちろん、硬さや収縮、反りを見極めることも大工に欠かせない能力。
さらに同じ材でも、温暖地と寒冷地など育った場所や環境によって性質が違います。
樹齢は同じでも太さが変わり、年輪の幅は大きく違ってきます。
技術もさることながら、そのような『目利き』ができなければ「匠」とは言えません。
「匠の技」とは一朝一夕で会得できるものではなく、
伝統の技術を継承し、真面目に愚直に長い経験を積み重ねた人にのみ備わるものだと思います。