こんにちは。
貴重な機会をいただき、建築士会の見学会で鈴木家住宅・寿ゞ家さんを見学してきました。
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旧鈴木家住宅・寿ゞ家を見学してきました!
旧鈴木家住宅は足助町「豊田市足助伝統的建造物群保存地区」にて
重要伝統的建造物群保存地区として選定されている商家さん。
2013年8月7日には重要文化財に指定され、じっくりと復元工事が行われています。
足助支所の方、公益財団法人文化財建造物保存技術協会のご担当の方からご説明いただきました。
膨大な金額と工期で進められている工事ですが、ただ復元していくのではなく、
その当時の外壁材を分析して、日本各地から取り寄せた土壁材より色を選定したり、
瓦もオーダーメイドで忠実に再現して再制作したり(安全で再利用できるものは使うそうです)
想像以上の血と汗と涙の・・・(血や涙を流しているかは勝手な想像ですが)
復元の様子に感動してきました。
リフォームとはいえ骨組だけを残しているものですから、
なんと建物の上部に仮設の屋根がかかっています。
仮設のスロープで二階へ登らせていただき見させていただいた様子は圧巻でした。
柱などは白蟻で傷んだところを接ぎ木・埋木してあるのですが、
見えないところまで釘・金物を使わずに仕事がしてあり
「隠すのがもったいない!」と思えるほどでした。
2か月に一回、公開されているそうです。
豊田市のHPから情報を見ることができますので、
ぜひご興味あるかたは、骨組みを見ることのできる今!がお勧めです。
http://www.city.toyota.aichi.jp/kurashi/shogaigakushu/1009223/1028563.html
次回は11月2日(土)の予定です。
寿ゞ家さんも設計士さんのご厚意で予約してお伺いし、工事中の現場に入らせていただきました。
元旅館として利用されていた建物の復元に向けて、クラウドファンディングを利用したりして工事を進められているそうです。
建物がひしめき合う住宅街にて補強しながらの工事は大変そうでしたが、年明けに一部完成されるそうで、とても楽しみです。
- この記事を書いたスタッフ
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営業部次長、建築デザイナー輪崎 智美(わざき ともみ)