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大工のブログ | 中島 実千留
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2022/04/16

一枚板。素敵なテーブルに。

こんにちは、大工の中島実千留です。

新築でおうちを建てていただいたお客様からのご要望で、一枚板でリビングテーブルを作製させていただきました。

 

木は、
湿気を吸って膨らんだり、
乾燥して縮んだり、
ねじれたり、
ずっとまっすぐなままではありません。

この一枚板も、
時間かけて
ゆっくりゆっくり変形してきました。
それを大工さんの手で
真っ直ぐにしていきます。

 

樹種はブラックウォールナット。
机の天板になります。
もともと木の皮が付いていた、
でこぼこした木肌も見えていて、
表情があります。

一枚板ひとつとっても、
真っ直ぐにする作業は
簡単ではありません。
鉋の刃の切れ味一つで
さかめがおきてしまったり、
触り心地が変わってきます。
大工さんは、
鉋の刃の研ぎにも
神経を使い、
時間をかけます。

 

また、
今回はありませんでしたが、
一枚板に割れがある場合は、
そこから割れが大きくならないように
「ちぎり」という加工をほどこすこともあります。
ちぎりは蝶々のような形をしています。

あとは、
より時間と手間を掛ければ、
「吸付桟(すいつきざん)」
を入れる方法もあります。
これは、
木の反りを防ぐための技です。

木の木目に直行して、
蟻という形の溝を掘り、
そこに桟木を差し込むことで、
反りをふせぎます。

言葉だけだとイメージ難しいですね、、
もし作る機会があれば、
写真をのせます!!

自分の好きな樹種の一枚板で作った、
机がおうちにあるなんて、
贅沢でうっとりしてしまいます。
世界に一つだけしかない木目を
毎日見て愛でていたいものです。

この記事を書いたスタッフ
中島 実千留
大工
中島 実千留(なかしま みちる)

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