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大工のブログ | 中島 実千留
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2022/02/17

リフォーム現場で発見。

こんにちは、大工の中島です。

 

40年近く前に建てたお家の、
リフォームのお手伝いへ伺ったときに
貴重なものを見ました。

帰りがけに、
「中ちゃん見てみろ」
と親方に呼ばれ、
親方が剥がした場所をみると、
ほぞ穴が空いています。

 

「力貫が入ってたんだ。
昔の家をリフォームするときは
昔の大工さんがどんな仕事をしたか
よく見ておくんだぞ。」

と教えてくれました。

水嶋には何人も親方がいますが、
みなさん知識が豊富で、
日々私たちに教えてくれます。

 

ところで、
力貫とは!
土壁の開口部の鴨居上に、
取り付けた貫を指します。

土壁は重いので、
鴨居がその重さで垂れてしまいます。
鴨居が垂れると、
戸が開きにくくなるなど
不具合が生じます。

つまり、
戸の立て付けがわるくなることを防ぐため、
鴨居の上に力貫を取り付け、
力貫に土壁の重さを分散させ、
鴨居への負担を減らして、
鴨居が変形するのを防ぐのです。

今は土壁を使う家が少ないので
力貫が使われることが少なくなったようですが、
昔の大工さんの知恵だなあ、
と感動しました。

この記事を書いたスタッフ
中島 実千留
大工
中島 実千留(なかしま みちる)

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