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工事部のブログ | 山内 徹
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2020/09/03

地盤改良工事-エコジオ工法について

住宅は建築物の中では軽いために、戸建て住宅の建築にあたって、その昔は地盤調査・地盤改良工事はあまり行われてきませんでした。

 

しかし、基礎はしっかり築かれていても適正な地盤のうえに建てられていない家の地震被害が深刻になることが、1995年の阪神淡路大震災でわかり、地盤調査、地盤改良工事の必要性が高まりました。

 

そして、平成12年に建築基準法が改正され、同時に品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)も制定されました。

 

この法律の施行により、現在では地盤調査がほぼ不可欠です。

 

地盤調査の結果、強度に問題があれば地盤改良工事をおこなうことになるので、今回は地盤改良工事の種類と最新のエコジオ工法について取り上げてみます。

 

地盤改良工事にはいくつもの工法がありますが、細かい違いを別にすれば、大きく分けてつぎの3種類があります。

 

1.表層改良工法
2.セメント柱状杭改良工法
3.鋼管柱状杭改良工法

表層改良工法
【メリット】
地面から深い部分は十分な強度があるが、浅い部分が強度不足の場合に採用される工法。
費用が安く、小型の重機でも施工が可能。
また、地中にコンクリートや石などが混入していても施工できる点も大きな特徴と言える。
【デメリット】
地盤改良面よりも地下水位が高い場合は対応できない。
セメント柱状杭改良工法
【メリット】
表層改良工法に次いで、比較的安価な費用で行える。
支持層(強固な地盤)がなくても施工できる場合がある。
【デメリット】
有機質土などでは、セメントが固まらないことがある。
セメントを土と混ぜると、化学反応をおこし、人の健康や自然環境に悪影響を及ぼす、発がん性物質六価クロムが発生する可能性がある。
施工後は地盤の原状復帰が難しいため、将来的に土地を売りたい場合、価格の低下につながる可能性がある。
大型の重機が搬入不可の場所では施工ができない。

軟弱地盤で、不同沈下の可能性がある場合に用いられる。
将来的に土地の売却や転用をする予定がないことが前提。
鋼管柱状杭改良工法
【メリット】
施工後の地盤強度が他の2工法に比べて高い。
柱状改良工法より小さい重機でも施工ができる。
【デメリット】
支持層がなければ施工できない。
工事中の騒音や振動が大きい。
柱状改良工法より高額になる傾向がある。
新しい盛土造成地などでは、建物は沈下せず周囲の地盤が下がり、杭の抜け上がりが起こることがある。

これらの3工法には、上の表にまとめたような特徴があるため、地盤の性質、必要な地盤強度や現場の環境などに応じて、最も適切な工法をケースバイケースで選択することになります。

 

さらに最近では、柱状杭改良工法の一つとして「エコジオ工法」というものが出てきました。

エコジオ工法協会

エコジオ工法には、以下のような特徴があります。

 

1.自然素材の砕石のみ使用するため、施工中の廃棄物が発生しない。
2.他の素材に比べて二酸化炭素の排出量が大幅に削減可能。
3.地中埋設物や土壌汚染の発生がないため、土地の価値への影響を最小限に押さえられる。
4.パイル自体に透水性がありドレーン効果があるため、液状化※が懸念される土地に有用です。

※液状化現象:地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象。これにより比重の大きい構造物が埋もれたり、倒れたり、地中の比重の小さい構造物(下水道管等)が浮き上がったりする。

 

今回、住宅ではありませんが、このエコジオ工法を採用した現場があります。

 

エコジオ工法を採用した理由は、将来的に畑に戻す可能性があるからです。自然環境に優しいエコジオ工法は、こうした将来の土地転用を考えている場合には最適と言えます。

最後に費用の話をしておきます。

 

地盤調査の費用は数万~30万円程度かかります。

 

そして、地盤改良工事が必要になると、さらに100万円以上の費用がかかることになりますので、家づくりの資金計画を立てるときに、建物本体の建築費用以外に、地盤に関係する費用が発生する可能性があることを考慮に入れておいた方がよいと思います。

この記事を書いたスタッフ
山内 徹

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