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工事部のブログ | 山内 徹
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2020/12/08

上がり框の取り付けで発揮される大工の技術力

※上がり框(あがりがまち)とは、玄関で靴を脱いで跨ぐ段差の上端に水平に取り付けられる横木のことをいいます。
※上がり框(あがりがまち)とは、玄関で靴を脱いで跨ぐ段差の上端に水平に取り付けられる横木のことをいいます。

工事部の山内です。

 

今回は、大工の技術力が具体的にどんなところで生きるのかについてご紹介します。

 

左の写真は、こども園の玄関ホール入り口の「上がり框」を大工が取り付けている場面ですが、ホールの形状や下駄箱の設置などの都合で、上がり框がアルファベットのSのように曲がっています。

 

一本の木ではなく、三本の木をつなぎ合わせてS字型の上がり框を取り付けるのですが、つなぎ目に隙間ができたり、段差ができたりしないように収めるためには高い技術力が求められます。

そこで、正確な寸法取りをし、精密に加工をして、繊細に取付作業をするところが大工の腕の見せどころになります。

 

木材は生きていますから、将来的に上がり框の取り付け部が動いてしまわないように、補強の木(我々はビスケットと呼びます)を挟み込んで取付けるというひと手間も加えます。

 

その場で、美しく仕上げることは当然ですが、将来に渡って美しくあり続けるために時間軸をもった仕事をすることが、匠の技であると私どもは考えています。

この記事を書いたスタッフ
山内 徹
現場担当
山内 徹(やまうち とおる)

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