CONCEPT

みずしまの考え④
「真の匠の技」

「匠の技」とは伝統の技術を継承し、 真面目に愚直に長い経験を積み重ねた
「人」にのみ備わるもの。

道具を使いこなす知識と判断。

道具を使いこなす知識と判断。
家づくりに於いて匠の技と言うと、やはり大工の技ではないかと思います。 そこには「機械」に頼らない、「人」の経験と技術を重んじる世界があります。 山から木を伐りだして、家づくりをする。 もちろん数多くの道具を使いますが、それは電動工具のような消耗品ではなく日々手 入れして一生使うもので、体の一部のような一品です。 例えば鋸(ノコギリ)一つとっても、木材の種類、大きさ、仕上げによって鋸の種類 は様々に変わりますので、どのノコギリを使うかの的確な知識と判断が求められます。

木を「適材適所」に配する目利き。

木を「適材適所」に配する目利き。
木材は広葉樹や針葉樹などをはじめ、種類によって色や木目はもちろん、 硬さや収縮、反りが違うので適材適所に使える知識が必要とされます。 さらに同じ材でも、温暖地と寒冷地など育った場所や環境によって性質が違います。 例えば同じ杉でも九州と秋田、北斜面と南斜面では育ち具合が違うので 樹齢は同じでも太さが変わり、年輪の幅は大きく違ってきます。 同じ寸法の場合年輪が細かいほど強度は高いと思われるので、寒冷地の材の方が強いといえます。
切り株を見て方位を知ることができるとよく言われるように、 一本の木でも南側と北側では年輪の幅が違いますから 長い年月の間には反りかたがずれて曲がる可能性があります。 これらをよく見極めて、柱や梁の向きを決めなければなりません。 技術もさることながら、そのような目利きが出来なければ「匠」とは言えません。
技術としては、木材を切る、削る、つなぐ、合わせるなどを、代々受け継がれてきた 方法で美しく仕上げることではないでしょうか。 「匠の技」とは一朝一夕で会得できるものではなく、 伝統の技術を継承し真面目に愚直に長い経験を積み重ねた「人」にのみ備わるものだと思います。
一級建築士 水嶋 淳(代表取締役社長)

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