CONCEPT

みずしまの考え③
「真の健康住宅」

ビニル系のシートやウレタンなどの
新建材で包み、
機械換気に頼る住まいを
真の健康住宅と言えるでしょうか?

新建材につきまとう不安。

新建材につきまとう不安。

先にみずしまの考え②「真の自然素材」で述べたように、
自然素材は健康にいい影響を与えてくれることは確かです。
建築に使われる材料を総称して建材と言いますが、
自然素材以外の、工場で生産される材料を新建材と言います。
その新建材のほとんどは F☆☆☆☆(フォースター)の認定を受け健康被害はないとしています。
ただし、国が定めた基準値以下とは言え、
何らかの石油製品や化学物質が含まれているとすれば「真」とは言えません。
人体に影響を及ぼす化学物質をVOC(Volatile Organic Compounds)と呼んでいますが、
F☆☆☆☆はホルムアルデヒドのみを対象にしています。
国の住宅性能表示基準では、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
スチレン、アセトアルデヒドの6物質の室内濃度測定・表示を任意項目としています。
いずれにしましても、新建材は健康を害する物質が含まれているということです。
100%自然素材で作ることができれば、真の健康住宅と言えるのではないでしょうか。

自然素材ではできないものもあります。

自然素材ではできないものもあります。

ただし、キッチン、家具や家電製品などには当然VOCは含まれていますが、
それらをなくすこともすべて自然素材で作るわけにはいきませんので、100%とはなりません。
ですが、少なくとも人が生活をする箱(躯体)として、手にふれる部分、
目に見える部分、目に見えない壁の中、主要構造部分は全て自然素材でできます。
マウスの実験では、木の箱、レンガの箱、鉄の箱、プラスチックの箱で飼育した結果、
温熱環境や餌が同じでもプラスチックの箱のマウスは寿命が短いそうです。
高気密された住まいはビニル系のシートやウレタンで包むしかなく、
機械換気に頼って生活するわけですが果たして真の健康住宅と言えるでしょうか。
電磁波の健康被害も取りざたされていますが、
室内配線などの微弱な電磁波と人に与える影響の関係が解明されておらず
対策には苦慮するところです。
電磁波遮断シートなどもありますが、まだまだ研究が必要です。
断熱性、日当たり、風通し、動線、なども間接的に健康に影響すると思われます。
一級建築士 水嶋 淳(代表取締役社長)


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